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PMBOK 其の十六:プロジェクトの職務⑤〜その道のプロに正しく頼る「専門知識の適用」編

【戦国PM講座】
~PMBOK から学ぶプロジェクトマネジメント標準~

戦国WEBディレクション講座

ミネアサヒの指導のもとOJTでWEBディレクションの経験を積んできた新之助は、一層のスキルアップを目指し、PMBOKに基づく「プロジェクトマネジメント標準」を学び始めた。プロジェクトに関連するさまざまな職務のうち、「作業の実行と洞察への貢献」では職域を超えた学びの価値に気付くのだった。さて、今回は……

登場人物紹介

~ プロジェクトマネジメント標準 2.3.5 専門知識の適用 ~

初回の接見に丸腰で挑むとは愚かなり!

ディレクターつや姫のワンポイントアドバイス

今日も殿を怒らせてしまいましたね。。。

プロジェクトに関連した職務のひとつに「専門知識の適用」があります。これは、特定分野の専門知識が必要とされるプロジェクトで特に重要な職務です。

PMIの解説は次のとおりです。

この職務を果たす人は、プロジェクトの特定の事項における知識、ビジョン、専門知識を提供する。また、組織全体でアドバイスやサポートを行い、プロジェクト・チームの学習プロセスや作業の正確さに貢献する。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】2 価値実現システム / 2.3.5 専門知識の適用)

プロジェクトによっては、作業はしないものの専門知識を提供する立場として、その道の専門家が参加するケースがあります。

例えば新之助さんが断ってしまったAIであれば、AIに関わる部分の設計・開発について社外の専門家に参加してもらい、知見を借りることで、対応ができたかもしれません。あるいは、プロジェクトメンバーがAIに関わる部分も開発できるようプロジェクト全期間にわたって教育やサポートをしてもらう方法もあるでしょう。

プロジェクトマネージャーとしては、専門知識が必要となった場合に誰に、どういった形で提供してもらうのかを素早く的確に判断することが大切です。

具体的には、そのリソースが社内にあるのか/外部に求めるのか、また一時的に知見を提供してもらうべきか/プロジェクト全体に関わってもらうべきか、といった軸で考えるとよいでしょう。

この点の判断がないまま曖昧な返事をしてしまうと、大炎上の火種になってしまう可能性も……。

其の五十七:お客様を失望させない! 慎重な回答をする極意とは?

専門知識は「持つ」だけでなく「借りる」ことも大切です。社内に知見がないからといって新しい案件をすぐ断るのではなく、社外の専門家をアサインすることも検討してみると、お仕事の幅が広がるかもしれませんね。

教訓:丸腰で臨むは負けフラグ!

(^^♪ 次回:現場、役員、はたまた株主? その判断は誰がする?


【出典・参考文献】
プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準(一般社団法人 PMI 日本支部,2021.274p.)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide) – Seventh Edition and The Standard for Project Management (ENGLISH) By Project Management Institute Project Management Institute
Project Management Institute.
一般社団法人 PMI 日本支部


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