PMBOK 其の十五:プロジェクトの職務④〜実践は学びの場「作業の実行と洞察への貢献」編
【戦国PM講座】
~PMBOK から学ぶプロジェクトマネジメント標準~
ミネアサヒの指導のもとOJTでWEBディレクションの経験を積んできた新之助は、一層のスキルアップを目指し、PMBOKに基づく「プロジェクトマネジメント標準」を学び始めた。プロジェクトに関連するさまざまな職務のうち、「ファシリテーションとサポート」では“目配り・気配り”のリーダーシップを学んだ。さて今回は……
~ プロジェクトマネジメント標準 2.3.4 作業の実行と洞察への貢献 ~
プロジェクトは学びの宝庫です。プロジェクトに関連した職務のひとつ「作業の実行と洞察への貢献」は、PMだけでなくメンバーのみなさんが担うものでもあります。
まずはPMIの説明を確認してみましょう。
この職務を果たす人は、プロダクトを生産し、プロジェクトの成果を実現するために必要な知識、スキル、経験を提供する。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】2 価値実現システム / 2.3.4 作業の実行と洞察への貢献)
各分野の専門性を持つ人が集まるのがプロジェクトチーム。そこにメンバーそれぞれの知識・スキル・経験が注がれてプロジェクトが進行します。
では、「作業の実行」とは具体的に何を指すのでしょうか。
専門性の高い作業もあれば、幅広いスキル・セットを持つプロジェクト・チーム・メンバーが実行できる作業もある。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】2 価値実現システム / 2.3.4 作業の実行と洞察への貢献)
専門分野の作業だけでなく、一般的な作業もプロジェクト成果の実現においてなくてはならないものです。また、フルタイムのメンバーもいればパートタイムもいるし、オフィスに集まることもあればオンラインの場合もあります。
このように、プロジェクトに含まれる作業には多岐にわたる項目・形態があるのです。自分の担当分野だけを「作業」と考えてはいけませんね。
続いて「洞察への貢献」を深掘りしてみましょう。
組織のさまざまな部門を代表する機能横断プロジェクト・チーム・メンバーから洞察を得ることで、組織内の多様な視点を取り入れ、主要な事業部門と連携し、プロジェクト・チーム・メンバーが自らの職域における変革エージェントとして行動するように促すことができる。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】2 価値実現システム / 2.3.4 作業の実行と洞察への貢献)
プロジェクトではエンジニアとデザイナーとでUIについて議論することもあるでしょう。そこで得た知識や気付きは、次の仕事にも活きてくるはずです。だから、人と共に仕事をする経験が個人の成長につながるのです。さらに、その知見をエンジニア同士、デザイナー同士で共有すれば、部門の成長にも貢献できる可能性があります。
これによってプロジェクトの成果が得られるだけでなく、メンバーの成長・組織の成長という価値も同時に生み出せたら、最高のプロジェクトマネージャーですね。
これが「洞察への貢献」です。
プロジェクトから学びを得るには、振り返りも重要でしたね。
其の六十二:これなくしては終われない! 経験を次に活かすための総仕上げ
プロジェクトに参加して学んだことを、次のプロジェクトに活かせるようにしていきましょう!
(^^♪ 次回:専門知識のない分野の案件は断るべき?
【出典・参考文献】
・プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準(一般社団法人 PMI 日本支部,2021.274p.)
・A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide) – Seventh Edition and The Standard for Project Management (ENGLISH) By Project Management Institute Project Management Institute
・Project Management Institute.
・一般社団法人 PMI 日本支部






