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PMBOK 其の二十九:スチュワードの義務④「コンプライアンス」は法令遵守だけじゃない

【戦国PM講座】
~PMBOK から学ぶプロジェクトマネジメント標準~

戦国WEBディレクション講座

ミネアサヒの指導のもとOJTでWEBディレクションの経験を積んできた新之助は、一層のスキルアップを目指し、PMBOKに基づく「プロジェクトマネジメント標準」を学び始めた。「プロジェクトの原理・原則」の1番目「スチュワードシップ」に含まれていたスチュワードの義務4項目を順にこなし、今回の講座が最後の4つ目「コンプライアンス」となる。

登場人物紹介

~ プロジェクトマネジメント標準 3.1勤勉で、敬意を払い、面倒見の良いスチュワードであること⑤コンプライアンス ~

初回の接見に丸腰で挑むとは愚かなり!

ディレクターつや姫のワンポイントアドバイス

今日も殿を怒らせてしまいましたね。。。

スチュワードシップの義務4項目をおさらいしてみましょう。

誠実さ
面倒見の良さ
信頼されること
● コンプライアンス ←今回はココ

スチュワードにとって、義務としての「コンプライアンス」とはどのようなものなのでしょうか。PMBOKの説明を読んでみましょう。

スチュワードは、法律、規則、規制、および組織の内外で適切に承認された要求事項を遵守する。しかし、より高いパフォーマンスのプロジェクトでは、コンプライアンスをプロジェクトの文化に完全に統合し、相反する可能性のある多様なガイドラインとの整合性を高める方法を模索する。
(PMBOKガイド第7版 【プロジェクトマネジメント標準】3 プロジェクトマネジメントの原理・原則 / 3.1 勤勉で、敬意を払い、面倒見の良いスチュワードであること)

守るべきは法律だけでなく、規則、規制、その他組織内外の要求事項が含まれます。それに加え、「コンプライアンスを組織の文化に統合」するとあります。コンプライアンスが組織の文化と一体であれば、プロジェクトメンバーは特に意識せず自然にコンプライアンスを守って仕事ができるでしょう。

複数の規則やガイドラインがあって内容が相反する場合は、どのように整合性を取るのかも考えなくてはなりません。スチュワードがここまでできれば素晴らしいことですね。

もちろんスチュワード自身も、「組織、ステークホルダー、そして社会全体を守るためのガイドラインを遵守するよう努める」ことが求められますし、行動や計画がガイドラインに則したものになっているか迷ったときには、抱え込まず第三者の助言を求めることも大切です。

よき振る舞いがよきPMをつくる

(^^♪ 次回:


【出典・参考文献】
プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準(一般社団法人 PMI 日本支部,2021.274p.)
A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide) – Seventh Edition and The Standard for Project Management (ENGLISH) By Project Management Institute Project Management Institute
Project Management Institute.
一般社団法人 PMI 日本支部


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