NEWS ABOUT Solution WORKS TEAM BLOG お問い合わせ JP EN

#64 上司のお悩みランキング:2位は「チーム・部門の運営」

DX チーム・部門の運営
株式会社ラーニングエージェンシーの調査により「管理職の悩み」についてのランキングが発表されています。

管理職の悩みダントツ1位は「部下の育成」/”部下の成長を感じていない”管理職が5年前の3倍に|新着情報|人材育成・社員研修(株式会社ラーニングエージェンシー)

この中でダントツ1位は「部下の育成(50.5%)」2位以下は「チーム・部門の運営(24.9%)」「時間の不足(21.7%)」「部門の成果達成(21.4%)」「部下とのコミュニケーション(19.6%)」と、僅差でのお悩みがランクインしています。

今回は2位にある「チーム・部門の運営(24.9%)」に注目してみましょう。

1位:部下の育成(50.5%)
2位:チーム・部門の運営(24.9%) ← 今回はここ
3位:時間の不足(21.7%)
4位:部門の成果達成(21.4%)
5位:部下とのコミュニケーション(19.6%)

【 目次 】

  1. チーム・部門の運営とは?
  2. リーダーのミッションとは?
  3. エビデンスをベースとして業務を配分する
  4. 稼働状況をもとにした業務配分
  5. 売上状況をもとにした業務配分
  6. おススメするのはデータ+コミュニケーション
  7. まとめ

 

 

チーム・部門の運営とは

今回取りあげるのは「チーム・部門の運営」。
これは1位から5位に上がっている他の項目よりもレイヤーが1つ上のもので、ここに上がっているお悩みを全て含んでいるという見方もできます。

有効なチームの運営には「部下の育成(1位)」が必要不可欠ですし、チーム運営がうまくいかなければ自分の時間もとれず「時間の不足(3位)」が発生し、「部門の成果達成(4位)」はチーム・部門の運営の成果です。また、チームを運営するためには「部下とのコミュニケーション(5位)」も欠かせません。

これら全てを説明すると長くなってしまいますので、そこは他の回の記事で取り上げます。今回はチーム・部門の運営の中でも「メンバーをどう活かすか」「限られたリソースをどう配分して成果を上げるか」という部分にフォーカスしてみたいと思います。
 

 

リーダーのミッションとは?

リーダーが会社から与えられたミッションは、チームのリソースを最大限に活用して、会社の利益創出に貢献することです。

限られたリソースを最大限に活用して、いかに利益を創出するか、そのためにこれからのリーダーに求められるのは「データの活用」です。
 

 

エビデンスをベースとして業務を配分する

エビデンスに基づいたチームマネジメント
現在の会社組織は、以前のようなピラミッド的な階層構造ではなく、風通しの良いフラットな体制に移行しつつあります。

上司は意見の強い部下の声を拾うだけでなく、アピールの弱い部下には自ら寄り添って意見を聞き出し、チームをマネジメントする必要があります。

そのような状況で適切な業務配分を行うには、「想像・感覚」や「意見の強い部下の発言」ではなく、エビデンスに基づいた決定を行い、チームの納得感を得る必要があります。

弊社で開発・運用を行っているDXアプリ「Playth(プレイス)」 のワークログアプリでは、多角的なデータに基づいて業務配分できますので、 DX 活用の参考にご紹介します。
 

 

稼働状況をもとにした業務配分

チームメンバーの状況が明確に可視化されれば、業務配分の大きな助けになります。

Playth のワークログアプリでは、自分のチームメンバーの稼働状況を絞り込めば、数値だけでなくグラフで直感的にランキングされるので、誰がどのくらい稼働しているか、どこに負荷が集中しているかが一目瞭然です。

メンバーの稼働ランク集計
これにより、「最近はAさんに稼働が集中してしまっているので、Aさんが関わっているC案件とD案件の業務を稼働の少ないBさんに割り振ろう」といった、リソースの再配分を検討することができます。

また、他のチームの状況も把握できるので、自分が所属するチームのリソースが詰まっているようであれば、他のチームの稼働状況を割り出し、相談・連携することもできます。
 

 

売上状況をもとにした業務配分

Playth のワークログアプリでは、プロジェクトリーダーが登録した売上予定を集計することもできます。

売上予定
これを利用して、各メンバーの今後の売上予定を確認し、先の売上が突出しているメンバーがいれば、将来的に負荷が高まることが予想できます。そこに前もって他のメンバーをアサインすることで、過重負荷を事前に予防することが可能です。

逆に、先の売上予定が少ないメンバーについては、新規プロジェクトに優先的にアサインしたり、売上の多いメンバーのプロジェクトにサポートとしてアサインすれば、負荷のバランスを調整できます。

また、リーダーが自ら売上が少ないメンバーのサポートに入り、顧客へのアプローチや提案等のアドバイスを行うなど、チームの売上アップへの施策を実施することも可能です。
 

 

おススメするのはデータ+コミュニケーション

ご紹介したように、データを活用して「過去から現在に至る稼働状況」と「未来の売上予定」を組み合わせ、エビデンスを元に業務を配分すれば、負荷のバランスを最適化できるだけでなく、チームメンバーにとっての納得感が高まるでしょう。

とはいえ、データだけでは見えないことがあるのも事実。 こういったデータを画面共有しながら定期的に1 on 1 ミーティングを実施すれば、日々のメンバーの状況をさらに把握しつつ、リーダーに意見しやすい環境も醸成されていきます。

今回とり上げた「チーム・部門の運営」はリーダーにとって悩みの尽きないところですが、チームメンバーの状況がデータ化されたDX環境と、日々のコミュニケーションで培った信頼関係があれば、限られたリソースの中でチームとして最大限の成果を発揮できるのではないかと思います。
 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一度 DX を利用してしまえば、可視化された部下の稼働データなしに想像力や感覚、残業時間などの限られた情報のみで業務配分していた頃が恐ろしくなると思います。チームメンバーとの関係がフラットな時代だからこそ、上司にはエビデンスに基づいた、納得感のあるチーム運営が問われていると思います。

次回は第3位、「時間の不足」について取り上げてみたいと思います。

スパイスワークスでは、画面でご紹介した「Playth(プレイス)」をニーズに応じてカスタマイズすることや、新規でオリジナルのDXシステム開発に対応することも可能です。お気軽にお問い合わせください


【出典・参考文献】
・株式会社ラーニングエージェンシー
【管理職1,070人の意識調査】管理職の悩みダントツ1位は「部下の育成」/”部下の成長を感じていない”管理職が5年前の3倍に|新着情報|人材育成・社員研修