其の五十九:炎上中のディレクターが制作作業を手伝うべきでない理由
【マンガで学ぶWEBディレクション講座】
クライアントの突然の要望に、つい「多分できます」と答えてしまった、新米ディレクターの新之助。おかげで新たな開発が追加されることになり、プロジェクトは激しい炎上のただ中にあった。そんな折、新之助はデザイナーの作業を手伝い始めており…
周囲の人が忙しそうにしていると、手伝わなきゃいけないと思ってしまう気持ちはよくわかります。特に今回は、自分の発言が招いてしまった事態に新之助さんが引け目を感じている部分もあるでしょう。
ですが、そのせいで本来ディレクターがやるべき業務が疎かになってはいけませんね。もちろん余裕のある時なら作業を手伝うのも悪くありませんが、非常時に必要な連絡が滞ったり、進捗確認が遅れたりしては本末転倒です。こういう時こそ、全体を俯瞰したマネジメントがプロジェクトの命綱となります。
メンバーが忙しくてパニックになっていたとしても、ディレクターさえ冷静できちんとマネジメントできれば、人を動かして立て直すことが可能です。逆に言えば、ディレクターまでパニックになってしまえば全体がパニックに陥り、プロジェクト崩壊にもなりかねません。
メンバーがどれだけ忙しそうでも、そこは割り切って役割に徹し、ディレクターとしてマネジメントに集中しましょう。そして、人に依頼できる作業は可能な限り依頼しましょう。ディレクターは常に客観的に判断すること。そのために自分が冷静でいられる状況を意識して作ることを大事にしなくてはなりません。チーム全体を考えれば、それが最善策となるのです。
新之助さん、だいぶお疲れのようですね〜。もう一息、頑張ってください!
(^^♪ 次回:大炎上、からの燃え尽き… 新之助は生き延びることができたのか?!