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#86 上司の意外な悩み:優秀な部下の扱い方①

優秀な部下

このブログでは今までも上司の悩みと解決法にについて、DXを活用していかに解決するかをご紹介してきましたが、上司の悩みは「部下のキャパシティが低い」ことや、「報連相(ほうれんそう)ができない」といった「部下の育成」に関するものだけではありません。

上司は「優秀な部下」にでさえ悩みを抱えることもあるのです。

実際に Google で「部下」というキーワードと一緒に検索されているワードの上位には「優秀」というものがあります。
その検索結果から様々なページを読んでみても、優秀すぎる部下に悩む上司の声が意外に多いことがわかります。

今回は「優秀すぎる部下」に悩む上司の対応策をご紹介したいと思います。

【 目次 】

  1. 優秀な部下の特徴(メリット)
  2. 優秀な部下の特徴(デメリット)
  3. 優秀な部下に対する上司の悩み
  4. 優秀な部下に対する「一般論的な」対応策
  5. 優秀な部下に対応する「悪い選択肢」
  6. 優秀な部下に対応する「良い選択肢」
  7. まとめ

 

 

まず、優秀な部下の特徴を上げてみたいと思います。
優秀な部下にはメリットだけでなく、上司から見たデメリットも存在します。

優秀な部下の特徴(メリット)

部下が優秀であれば様々なメリットがあります。

・成績が良い
常にトップレベルの営業成績をあげられる優秀な部下をもつ上司もいるでしょう。こういった部下はチームの成績にも貢献してくれます。

・学びが速い
他の部下と比べて、1教えただけで10できてしまう優秀な部下がいます。上司としては指導に使う時間的な負担がかなり軽減されます。

・作業が速く的確
依頼したことが予定より早くできあがっており、しかも精度が高い。上司にとってこんなにありがたいことはありません。

・向上心が高く勉強熱心
こちらから言わなくても自分で学び、わからないことがあれば積極的に質問してくれる部下は、将来頼りになる存在でしょう。

・人望がある
仕事ができるうえに人格的に周囲を引き付ける優秀な部下もいるでしょう。時には上司よりも・・・
 

 

優秀な部下の特徴(デメリット)

優秀な部下にデメリットなんてあるの?
というご意見もあると思いますが、優秀な部下だからこそのデメリットが見受けられることもあります。

・言うことを聞かない
優秀な部下の多くは自分のやり方に自信があります。
自分のやり方で成果を出しているのだから、上司にとやかく言われたくないという部下もいます。上司としてはもてあます部分かもしれません。

・協調性に欠ける
優秀な部下からすると周りのメンバーの能力は低く見えてしまいますので、協調するのがまどろっこしい時もあります。周囲から見れば個人プレーが目立つこともあるでしょう。チームのメンバーを思いやって、協調性を持って仕事をさせることに苦労をする上司も多いのが現実です。

・上司の発言を周囲の前で否定する
優秀な部下は自分の発言に自信をもち、歯に衣着せぬ物言いをするところがあります。たとえ上司が言ったことでも周囲のメンバーがいる前で否定し、「こっちの方がいいと思います。」と正論を述べます。また、「皆はこう思っています。」などと、周囲の代弁者として上司に反論することもあります。
たとえそれが正論だったとしても、上司としては「もう少し言い方があるだろう」と感じる場面もあるでしょう。

以上のように、メリットだけでなくデメリットも存在する優秀な部下。
そのような優秀な部下に対する、上司の複雑な思いをあげてみます。
 

 

優秀な部下に対する上司の悩み

プライドが保てない
チームのリーダーとしての立場では、周囲のチームメンバーの目が気になるのは当然です。周囲から見て自分より優秀な部下がいると、その部下と比べられ、自分が無能な人物だと思われているのではないかと疑心暗鬼になることもあるでしょう。
また、会議でも自分の発言を否定され、またはかぶせるようにさらに良い意見を出されれば、面目がつぶれると感じることもあるでしょう。

周囲の視線が部下に
優秀でいて、しかも人望がある部下は、チーム内だけでなく周囲からも賞賛されます。そして、チームリーダーである自分よりも部下の方が注目されているのではないかと不安になることもあるでしょう。
上司の立場としては、時には部下に厳しいフィードバックをする必要があります。しかし、優秀な部下にはその必要はありませんので、上司のように煙たがられることもありません。そうなるとますます優秀な部下に人望が集まる可能性があります。

追い抜かれないか不安
優秀で物覚えが速い部下は教育が楽ですが、その反面、育てば育つほど自分が追い抜かされる可能性も高まります。いつか立場が逆転するのではという不安に駆られる場面もあるでしょう。

注意しづらい
自分より優秀だと認められている部下に注意をしても、「私より成績の悪い人に言われたくない」と思われてしまうかもしれません。また、自信を持っている部下は独自のやり方を持っているので、反発されることもあります(時には人前でも・・・)。
注意しづらい状況になるのは必然でしょう。

このように、優秀すぎる部下を持つゆえの上司の悩みも、けして珍しいことではないのです。

それではこれら優秀な部下に対して、上司としてはどのように接するのがよいのでしょうか?

一般的には以下のようなことが言われます。
 

 

優秀な部下に対する「一般論的な」上司のあるべき姿

・部下の成長を喜べるほどの余裕を持つ
上司なのだから部下をライバル視せず、余裕を持って大きな心で接しようと言われますが、なかなか難しいでしょう。余裕を持てるのは、あくまでも自分が部下よりも勝っていると、あきらかに確信できる場合です。部下に抜かされるという脅威があれば、前項のように、悩みを抱える」のは当然でしょう。

・素直に功績をたたえる
表面上はどの上司も功績をたたえることはできるでしょうし、そうすべきです。しかし、それで上司の不安や悩みが解決されるわけではありません。

・立場は上司が上なのだから気にしない
周囲の同僚から「いくら優秀とはいえ、立場は君の方が上なんだし、それはそうそう変わらないから。」となぐさめられても、いざ人事異動のタイミングになれば、優秀な部下が自分の上司になっている可能性はあります。

・負けないように自分を磨く
「部下が優秀なら、切磋琢磨して自分も負けないように伸ばせばいいじゃないか。」という意見もあるかもしれません。とはいえ、優秀な部下と競い合うのは難しい戦いです。だから優秀な部下を持つ上司は不安になるのです。

上司も普通の人間。聖人ではありません。
自分の立場もあれば、プライドもあります。

そこで上司が選べる選択肢はいくつかあると思います。
「良い選択肢」と「悪い選択肢」を上げてみましょう。
 

 

優秀な部下に対応する悪い選択肢

・負けないように競い合う
もちろん優秀な部下に負けないよう、切磋琢磨しようとする気持ちは大切だと思います。それによって自分の成長につながるかもしれません。
しかしリーダーには別のゴールがあります。部下は自分の成績だけ考えればよいのですが、リーダーはチーム全体を見る必要があるため、マネジメントに多くの時間を割かなければなりません。その時点で部下とは土俵が違うのです。個人の数字を出すのは部下の方が有利なのは当然です。

また、自分よりも、優秀な部下の方がチーム内で認められていると感じることもあるかもしれません。しかし、これも土俵が違うのです。
リーダーにはチームの人材育成という責任がありますので、チームメンバーに辛口のフィードバックをしなければならない時もあります。一方、優秀な部下にとっては他のチームメンバーの成長を考える必要はありませんので、心地の良いトークを楽しむことができます。

そもそも部下とリーダーではすべきことが違いますので、ライバルとして同等の立場で競い合う必要はないのです。

・部下の評判が下がるようにする
自分より部下の評判がよく、周囲からも部下の方が注目されていれば、リーダーといえど嫉妬する気持ちもあるでしょう。しかし、それで部下の評判を下げるような発言や行動をすれば、その部下だけでなく他のチームメンバーからも人格を疑われかねません。

前述のように、そもそも部下とリーダーでは抱えている責任が違います。とはいえそれを周囲が理解しているかといえばそうではありません。ビジネスの本質をわかっている人は理解してくれますので、あまり周囲の評判を気にしないようにしましょう。

・部下の成果を横取りする
これもその部下だけでなく、周囲のチームメンバーからも人格を疑われる行動です。優秀な部下の成績を横取りするのではなく、チームの成績を誇ってください。

逆に本人がいないところで周囲のメンバーに優秀な部下を褒めてあげれば、本人にも伝わって部下との関係性も良くなるでしょう。

・調子に乗らないようにマウントをとる
ついつい「自分の方が上だ」という立場を誇示するために、優秀な部下に対してマウントを取りたくなる心境は理解できます。優秀な部下本人に対してだけでなく、優秀な部下にマウントを取ることで、他のメンバーにも、「自分が上だ」という立場を誇示したいという心理も働きます。

しかし、対する優秀な部下もプライドが高いタイプが多く、マウントをとられることを嫌います。かえって反発して、周囲の前で上司の悪口を言われるのは確実でしょう。
 

 

優秀な部下に対応する良い選択肢

 
優秀な部下を活用してチームの成績を上げる
「優秀な部下」と「優秀でない自分」を、個人の評価で比較するのでなく、他のメンバーも合わせて、チームという集合体での評価を伸ばすのに徹します。

そうすれば社内でのチームの評価が上がり、必然的にリーダーであるあなたの評価も上がるでしょう。

ただしここで注意しなければならないのは、その部下に依存しないことです。

優秀な部下が異動する可能性もあります。チームの成績がその部下に依存した状態になっていれば、部下が去った後に業績が下がり、リーダーとしての能力を問われることにもなりかねません。

優秀な部下がいる間に、その部下が優秀な成績をあげている理由を分析し、他のチームメンバーもそれができる状態にして、数人で優秀な部下の分を補える体制を作ります。優秀な部下が異動になった後の準備をしておく必要があるのです。

この方法について、詳しくは次回の記事でご説明します。
 
他にも優秀な部下を育てる
優秀な部下が一人であれば、その部下が賞賛されるでしょう。
しかし、優秀な部下が複数いれば、そのチームが賞賛され、そのチームのリーダーであるあなたの人材育成能力が認められることになります。

複数の優秀な部下を持つリーダーは、優秀なリーダーとして認められるのです。

そして、あなたにはラッキーなことに優秀な部下がすでにいるので、あと一人優秀な部下を作ればよいのです。

自分より優秀な部下がいるのはチャンスです。その部下には、自分より少ない経験で優秀な成績をあげられるノウハウが詰まっているのです。そのノウハウを分析し、他のメンバーでもできる形を作りましょう。

分析はざっくりとではなく、例えば打ち合わせ時の対応・事前準備、提案の時、日常のコミュニケーション方法、業務時間配分など、プロセスごとに分析し、良い点をリストアップします。

この方法についても、詳しくは次回の記事でご説明します。

 

 

まとめ

優秀な部下の特徴と上司の悩み、対策をお話してきましたが、せっかく優秀な部下を持ったのであれば、「優秀な部下に対応する「良い選択肢」」を活用し、優秀な部下がいることをプラスに持っていきたいところです。

上司が会社から期待されるのは「優秀な部下に負けないこと」ではなく、「優秀な部下を活用してチームの成績を上げる」ことです。

次回は、今回取り上げた「良い選択肢」の2つ。

・優秀な部下を活用してチームの成績を上げる

・他にも優秀な部下を育てる

について、さらに深掘りしたいと思います。

DX を活用できる上司にとっては、これらはけして難しいものではなく、再現性のある対策なのです。

次回の記事で詳しくご説明しますが、スパイスワークスでは、自社で開発した DXプラットフォーム「Playth(プレイス)」のワークログアプリを活用し、日々の行動をデータ化、可視化することでチームの成果向上と人材育成に活かしています。
もしご興味があれば、お気軽にお問合せください