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edit 関根 聖二

中小企業のDX化を阻む課題を解決する:⑤何から始めてよいかわからない (DX#73)

何から始めてよいかわからないDX
中小企業のDX化が進まない状況について、前回の「DX / ITの人材がいない」に引き続き、6つの課題に分け、その解決策を取り上げていきます。

【中小企業のDX化を阻む課題】
①現状認識
②具体的な効果や成果が見えない
③予算の確保が難しい
④DX / ITの人材がいない
⑤何から始めてよいかわからない ← 今回はここ
⑥導入したがオペレーションに落ちない

今回は「⑤何から始めてよいかわからない」という課題について考えてみます。

中小企業の DX 推進に関する調査(中小機構)のアンケート調査報告書によると、中小企業の DX 化が進まない理由について「何から始めてよいかわからない」との回答が、全体では7位、従業員20人以下の企業では4位にランクインしています。

7位:何から始めてよいかわからない

(中小企業の DX 推進に関する調査のアンケート報告書をもとに作成)

【 目次 】

  1. DX=「社内の大変革」という誇大妄想
  2. 「最も効果が高いもの」から着手するのはNG
  3. 「小さなものから一歩ずつ」が最速な理由

 

 

DX=「社内の大変革」という誇大妄想

まず前提として、 「DX」 というと、「ただデジタル化するだけでなく、社内に変革を起こさないとDXとは言えない」というような論調が、世の中の主流になっているようです。

テレビや YouTube を見れば、多くの有名コメンテーターがそのようなことを語っています。

確かにそれが理想かもしれませんが、この論調により、DXに対する敷居が余計に高くなり、中小企業に DX が浸透しない原因の一端を担っていると、私は考えています。

しかし、よほど大企業で、優秀なコンサルティング会社を入れ、社内でも DX 担当部署を立ち上げているような組織でない限り、最初の一歩でいきなり社内にDXによる大変革を起こせるということはまずないでしょう。

とはいえ企業の担当者や経営陣からすれば、前述のような情報から「どのようにDXを導入すれば社内を変革できるのか?」という、重い課題を背負ってしまいます。

DX導入という想い課題

それがゆえに、「何から始めてよいかわからない」と、答えを見いだせない状態になってしまうのです。

しかし逆に言うと、DX化するにあたっては中小企業の方が有利です。大企業にはすでに大きなレガシーシステムが存在していますので、それを新しいものに変えようと思えばまさに”大変革”の覚悟が必要です。

中小企業がDX化するにあたっては”大変革DX”や”イノベーション”という幻想から離れ、最初の小さな一歩を歩みだすことが大切なのです。
 

 

「最も効果が高いもの」から着手するのはNG

では、その最初の一歩は具体的に何から始めればいいのでしょうか。

それは、その会社の業態により異なります。

ここでDX化が進まない中小企業が陥りがちなミスは、自社にとって「最も効果が高いもの」から始めようとしてしまうところです。

最初から「最も効果が高いもの」を目指そうとすると、さらにハードルが上がってしまうのです。なぜなら、最も効果が高い部分のデジタル化には、社内から様々な意見や要望が集まり、結果的に大きなシステムになりがちです。そのようなシステムには緻密な設計が求められ、専門的な人材を確保する必要が出てきてしまうからです。

そうなると、今までの記事にあったように、「予算の確保が難しい」「DX・ITの人材がいない」という問題でひっかかり、頓挫してしまいます。
 

 

「小さなものから一歩ずつ」が最速な理由

試しに第一歩として、まずは今アナログでやっている何か一つを、デジタル化してみることが大切です。

具体的には、顧客リストのデータベース化や工数管理、勤怠管理など、小さなものから始めてみるのがよいでしょう。
なぜ小さなものがよいかというと、そういったものであれば、すでに提供されているクラウドサービスがあるからです。

クラウドサービスであれば自前のシステムやサーバも必要ないので、専門的な人材も大きな予算も必要ありません。

小さなDX化を一つ始めてしばらく経つと、デジタル化の効能が体験としてつかめ、次にデジタル化したいものがいくつか出てくるでしょう。
その中でさらに優先順位をつけて、一つずつ着実にデジタル化を進めていくのです。

そして最終的に自社でオリジナルのDXツールを開発したくなった頃には、何をしたいか、どういう方向でDX化をさらに推進していきたいか、具体的な設計図が描けるようになっているはずです。

またその頃には、社内にデータ活用の文化が浸透していますし、DXに精通した人材も育っているはずです。

DXの文化が浸透

まずはDXを「社内の大変革」や「イノベーション」ととらえず、最初の小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

小さな一歩として、弊社スパイスワークスで開発・運用を行う工数管理アプリ「Playth(プレイス)」をおすすめします。DXに不慣れなかたでも、直感的にわかりやすいインターフェイスで、すぐに操作に慣れていただけますので、初期導入には最適です。こちらからお気軽にご相談ください。

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【出典・参考文献】

・中小企業の DX 推進に関する調査(中小機構):アンケート調査報告書 令和4年5月(2022年)


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