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edit 関根 聖二

中小企業のDX化を阻む課題を解決する:④DX / ITの人材がいない (DX#72)

IT人材・DX人材の採用
中小企業のDX化が進まない状況について、前回の「予算の確保が難しい」に引き続き、6つの課題に分け、その解決策を取り上げていきます。

【中小企業のDX化を阻む課題】
①現状認識
②具体的な効果や成果が見えない
③予算の確保が難しい
④DX / ITの人材がいない ← 今回はここ
⑤何から始めてよいかわからない
⑥導入したがオペレーションに落ちない

今回は「④DX / ITの人材がいない」という課題について考えてみます。

中小企業の DX 推進に関する調査(中小機構)のアンケート調査報告書によると、
中小企業の DX 化が進まない理由について「DXに関わる人材が足りない」「ITに関わる人材が足りない」との回答が、1位、2位にランクインしています。

DX・ITに関わる人材がいない

(中小企業の DX 推進に関する調査のアンケート報告書をもとに作成)

【 目次 】

  1. 非IT企業にIT人材を呼び込むのは難しい
  2. DX / IT人材をどう確保する?
  3. そもそも人材確保は必須なのか?
  4. クラウドサービスでDX化の好循環を生む

 

 

非IT企業にIT人材を呼び込むのは難しい

現在は IT 企業でさえ、優秀な IT 人材を確保するのは大変難しい状況です。
ましてや衣料品や家具の製造業など、特に IT と関わりの薄い分野の中小企業が、DXやITの人材を確保する難しさを感じているのは、もっともな状況だと思います。

大手企業であれば、会社の環境や待遇、知名度などの魅力があるので「この会社のIT部門で働いてみたい。」と思う人が出てきますが、中小企業で、さらにIT部門がまだ存在していない企業となると、大手と比べて環境や待遇等の優位性が低いうえに、教えてくれる先輩社員や教育プログラムが整っていない会社に入社してくれる優秀な人材は稀です。

かといって、高い報酬を掲げてIT人材を採用するとなると、前回の記事でも紹介した「③予算の確保が難しい」の理由がネックとなるでしょう。

 

 

DX / IT人材をどう確保する?

DX / IT人材の確保としては大きく分けて、3通りの方法が考えられます。

①社内人材のスキルアップ

②新規採用

③外部リソースの活用(出向や派遣、業務委託など)

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一つずつ見ていきましょう。
 

 
①社内人材のスキルアップ

企業の業態がもともと IT 企業であれば、IT人材を DX 担当にして育成するのは可能かもしれません。
しかし、IT関連でない企業では、社内で少し IT に詳しい人材がいたとしても、その人材の知識を上回る教育ができる人がいないのが現状でしょう。

良い教材があったとしても、座学で学ぶには限界があります。できれば経験のある人材が欲しいですが、まだDXを導入していない社内で経験者を育てることはできません。

そもそも社内人材のスキルアップができるのであれば、「DX / ITの人材がいない」という問題は発生しません。
 

 
②新規採用

前述のとおり、もともとDXを導入していない中小企業には、なかなかDX人材は入社してきません。

中小企業でも知名度が高く、その会社の環境やビジネスに強い魅力があれば、「そこの会社で働きたい」と思う人はいるかもしれません。

しかし普通の中小企業では、給与が他に比べて、ずば抜けて高いなどの差別化ができなければ、優秀な DX 人材は応募してくれないでしょう。とはいえ報酬で大企業と対抗するのは無理があります。

また、たとえ採用したとしても「①社内人材のスキルアップ」で述べたように、教育の仕組みがなければ活用し続けるのは難しいでしょう。
 

 
③外部リソースの活用

育成、採用が難しいのであれば、派遣スタッフや出向、業務委託など、外部リソースの活用が考えられます。今回あげた3点の中で、わたしたちのような中小企業にとって最も現実的なのは「外部リソースの活用」かもしれません。

しかし、このような人材はあくまでも社員のサポート役に回るケースが多いのが現状。既存のDXシステムや基盤となる設計などが既にあれば、こういった人材を活用できるでしょう。しかし、ゼロベースで社内に必要なシステムを考案し、成果を達成できる人材というのは、この市場で出会うのはなかなか難しいのが現実です。

エビデンスに基づいたチームマネジメント
 

 

そもそも人材確保は必須なのか?

①から③がすべて難しいとなったら、もう中小企業をDX化する方法はないのか・・・というと、そういうわけではありません。

まずは「人材がいなければDX化はスタートできない」・・・という固定観念を外して考えてみましょう。

とはいえ、 IT 人材がいない、 DXを主導できる人物もいない、という中で、ゼロからシステムを企画・設計して開発からオペレーションに移行できるかというと、それは現実的ではありません。

それでは、DX人材・IT人材のいない企業がどうすればDX化できるかの方法を考えてみましょう。

社内をDX化するということは、実は意外とシンプルで容易なことなのです。
 

 

クラウドサービスでDX化の好循環を生む

さっそく結論ですが、非常に便利なのが「クラウドサービス」です。

まずはお試しで、社内の一つの業務を、既存のクラウドサービスを利用して DX 化してみればよいのです。

中小企業のDX化が進まない原因は、一気に会社全体を変革するような大きな DX化 をしようと考えて、「予算が足りない」「人材が足りない」など、足りない部分ばかりが脳裏に浮かんできてしまうからではないかと思います。

既存のクラウドサービスから一部の業務をデジタル化する分には、大きな予算や優秀な人材は必要ありません。

まずは具体的に、「顧客のデータベース化」や「工数管理」、「勤怠管理」など、何か一つ始めて、小さな一歩を踏み出してみることが大切です。

一歩、二歩、三歩・・・とDX化が進み始めると、専門職ではないにしても、社内に DX 担当が欲しくなることが想像できるでしょう。
しかし、その頃には「DX以前」と比べて会社が三歩進んでおり、それまでの過程で導入したアプリに精通した社員が出てきます。
そこを起点に人材を育成していけば、社内での育成もできますし、人材が育てば次の人を採用できるようになる・・・という、DX化の好循環が生まれるのです。

中小企業のDX化にオーバースペックの人材は必要ありません。
DXを少しずつ取り入れる中で、少しずつDXに慣れた人材が育ってくればなんの問題もないのです。

スパイスワークスで開発・運用を行っているDXアプリ「Playth(プレイス)」。優秀なIT人材に代わり、工数管理・プロジェクト管理などさまざまな機能を備え、ITの知識がない人でも直感的なUIで利用することができます。

企業のDX化をサポートいたしますので、こちらからお気軽にご相談・お問い合わせください。

ユーザー&作業区分ごとの稼働状況


【出典・参考文献】

・中小企業の DX 推進に関する調査(中小機構):アンケート調査報告書 令和4年5月(2022年)


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