其の五十三:急ぎの依頼に、「チャチャッと」「なる早」は禁句?!
【マンガで学ぶWEBディレクション講座】
スイスイディレクター ミネアサヒの指導のもと、新たなプロジェクトに取り組む七転八倒ディレクター 新之助。クライアントとデザイナーの板挟み状態を脱出し、停滞していたデザインの工程が動き出した。が、再びデザイナーに怒られる事態が発生した模様…
デザイナーに作業を頼む際、「簡単な修正だから」「チャチャッとできるから」といった言い方をしてしまう方は多いのではないでしょうか。気を遣って「あまり大変なお願いではないですよ、時間はかかりませんよ」と暗に伝えているつもりかもしれませんが、それが逆に相手をムッとさせてしまうのですね。
作業が本当に簡単かどうかは、人の感覚によって異なります。また、実際に簡単だったとしても、作業中のタスクを中断して手をつけるような余裕がないのかもしれません。そうしたことを想像せず、ディレクターの都合で「簡単」とか「チャチャッと」などと言えば、デザイナーの作業を軽んじているようにも聞こえます。
また、具体的な期日を伝えるのに気後れして「なる早で」と頼んでしまうこともありがちですよね。「早い」が今日中なのか2〜3日中なのか、言われた方は解釈に困ります。相手に空気を読むことを求める言い方も、ムッとさせる原因になるのです。
では、どのように伝えればいいのでしょうか。ポイントは、相手の予定に配慮しながら、具体的な事実を素直に伝えることです。
例えば、
「このバナーをこのように修正してほしいです。▲時までに必要なのですが、大丈夫ですか?」
といった形です。
仕事上、修正を頼まなくてはならない事実は変わりません。「チャチャッと」「なる早で」といった言葉でどれだけ飾っても、それが減免されるわけではないのです。素直なコミュニケーションができるよう、ここは「弱さ」の壁を乗り越えましょうね!
(^^♪ 次回:レスポンスが遅いのは本当にクライアントのせい?