其の四十六:顧客とのオンライン会議、微妙な沈黙回避の秘訣はコレ!
【マンガで学ぶWEBディレクション講座】
大手草履問屋 伊勢屋からの依頼によりWeb制作の企画を進める、スイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。オンライン会議運営のコツを学んだ新之助は、社内ミーティングを手際よく進行できるようになってきた。しかし、顧客との会議では度々気まずい沈黙が発生してしまい……
~ ディレクターの進行管理遍 ~
新之助さん、「社内会議」と「クライアントとの会議」の違いに戸惑っているようですね。今回はクラウアント数名と社内メンバーが出席する会議を想定して、進行のコツをご説明しましょう。
クライアントを交えた会議では、社内会議でよく発言する人が黙りがちになってしまったり、先方からの質問に誰が答えるか探り合いが起きたりして、微妙な沈黙が生まれてしまうことがあります。リアルな会議室にいる時なら、誰かに目くばせしたり顔を向けたりすることで、発言を促すことも可能です。でも、オンラインではそうはいきません。
これを解消するのに効果的なのが、社内メンバーで事前にロールプレイングを行うことです。
ロールプレイングとは、「役割(role)」を「演じる(play)」という意味です。ある状況を想定して、文字通り自分の役割を“演じる”ことでコミュニケーションの練習をする方法です。接客スキルや営業スキル向上を目的に、研修などでもよく用いられています。
このロールプレイングを、会議前に社内メンバーで実施するわけです。
内容は主に、
○ 次回会議のアジェンダに沿って、各項目の担当者が話す内容を確認する
○ クライアントからの質問に答える担当者を、質問の種類別に決めておく
の2点です。
例えば、ワイヤーフレームをそれぞれの担当者が説明し、クライアントの前で話すリハーサルをします。また、サーバに関する質問はAさん、UIに関する質問はBさん、といったように、想定される質問の種類ごとに回答する担当者を決めていきます。
状況を想定した準備が整うことで、本番で話がスムーズに進み、微妙な沈黙も回避できるというわけです。
ロールプレイングといっても冒険の旅に出る必要はありませんが、仲間との連携プレーは事前によく確認しておきたいですね。
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