其の四十四:ブレストは最初の一手を主催者が打つべし
【マンガで学ぶWEBディレクション講座】
大手草履問屋 伊勢屋からのWeb制作コンペへ向けて準備を進める、スイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。打ち合わせ後の各自のタスクも順調に進み、アイデア出しのブレストでは活発に意見が交わされたようだが…
新之助さんの「最強のアイデア」が何だったのかはともかく、ブレストにおいて主催者が最初にアイデアを出すのはとても大事なことなんです。
ブレストは最初に動き出すまでがなかなか大変。何も準備せずに始めると、誰も発言しないまま時間ばかりが過ぎてしまうかも…。それはもったいないですよね。重い車を最初に1回転させるのに力が必要なように、ブレストが動き出すにはきっかけが必要です。
主催するディレクター自身が最初にアイデアを出せば、そのきっかけづくりができます。一度インプットがあればみんなの頭が動き出しますし、主催者の考えている方向性も共有できます。ノーアイデアではなく、必ず事前に「持ち玉」を準備しておきましょう。
でも、ここでカッコいいことを言おうとしなくていいですからね!
最初がちょっとくだらないアイデア、突飛なアイデアくらいのほうが、どんな意見でも言える雰囲気が生まれやすくなります。また、ちょっと微妙な案を出すことで「それこうした方がよくない?」など、アイデアが膨らんでいきます。逆に、主催者がカッコつけていいことを言ってしまうと、みんなが「ちゃんとした意見を言わなきゃ」という不要のプレッシャーを感じてしまうかも…。
一見カッコ悪いかもしれませんが、ディレクターが最初に捨て案を出すことは、ブレストの初動を転がし発言しやすい雰囲気をつくるテクニック、というわけです。
新之助さん、次のブレストもうまく盛り上がるといいですね!
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