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ミャンマーにオフショア開発の視察に行ってきました

こんにちは、エンジニアの藤野です。

スパイスワークスでは、現在ミャンマーでの現地オフショア開発拠点の設立を目指しています。
前回は代表の関根が単身視察に訪れたのですが、より具体的に話を進めていこうということで今回は私も同行させていただきました。
今回は私の目から見たミャンマーの感想などを綴らせていただこうと思います。

 基本情報

ミャンマーの行政区分

ミャンマーの行政区分

ミャンマーは東南アジアに位置する、2008年に軍事政権から民主化したばかりの国です。
古くはイギリスの植民地下にありましたが、大東亜戦争の過程で日本と共に戦い独立を成し遂げました。
日本の敗戦後、クーデターが起こり軍事独裁政権となってしまいましたが、
イギリスからの独立を助けたという歴史から非常に親日的な国民性となっています。

国民の60~70%を占める「ビルマ族」と多数の少数民族からなり、
行政区分はビルマ族が多く居住する「7管区」と少数民族が多く居住する「7州」に分けられています。
国名も以前は「ビルマ」でしたが1989年に「ミャンマー」に改名されました。
2006年に旧首都であり経済の中心である「ヤンゴン」から政治機能を移した「ネピドー」に首都が移りました。
今回我々が視察したのはこの経済の中心である旧首都「ヤンゴン」です。

通貨は「Kyat」(チャット)、日本から行く場合は成田で一度「円」を「ドル」に替え、
ミャンマーに着いてから「ドル」から「Kyat」に替えるかたちになります。
100円≒$1≒1000Kyatsくらいの割合となります。
日本との時差は2.5時間です。

ミャンマーの通貨Kyat

ミャンマーの通貨Kyat

 

国内事情

ヤンゴンでは2008年の民主化以降、外資が猛烈に流入し、いわゆる建設ラッシュでした。
後述しますが、優秀な男性は国外へ出てしまう傾向が強いため、
これらの建設現場で働く人は地方から出てきた人などが大半かと思われます。
ガイドさんから聞いた話だと建設現場作業員は日給\200程度で
日雇い形式で朝から集まってきて働いているそうです。
その他、各職種の給与水準(月収)は以下のような感じだそうです。
・公務員      \10,000
・通訳(日本語)  \25,000~\50,000
・IT系       \14,000(新卒)~\40,000位
・ドライバー    \7,000
給与も物価も日本に比べるとやはり驚くほど安く感じますが、
急速な経済発展で不動産価値だけが高騰してしまっており、
現地事務所のための家賃相場なども聞いてみましたが日本と変わらないくらいの相場でした。。
そのため、地方から出てきている若い人たちは4~6人とかの規模でルームシェアしている人が多いそうです。

食事・生活事情

現地に滞在するとなるとやはり食事は大事ですよね!
日本企業の進出が多いので日本食が食べられるお店もとても多いです。
今回視察中に行ったお店は、いわゆる現地では高級店にあたるような、
外国人客が多いお店ばかりだったため価格も日本とさほど変わりませんでしたが味も大変おいしかったです。

ヤンゴンのダウンタウンは通り沿いにたくさんの屋台が並んでいましたが、
こちらは舐めてかかるとお腹を壊すとのことだったので、
3日間の滞在中に体を壊す訳にもいかずやめておきました。
ガイドさん曰く「屋台は現地人でもお腹を壊すことがある」とのことでした。
また、生水を直接飲むのは厳禁と言われましたので常にペットボトルのミネラルウォーターを飲んでいました。

ヤンゴンの中心部は車が大変多いですが、
信号がほとんどないため横断は一か八かスタイルとなります。
途中で気付いたのですが、ドライバー側もいつ人が出てくるかわからないし
なんせ渋滞していて、そんなにスピードを出していないので、
勇気を出して一歩踏み出すことが大事だなと思いました。
車は日本の中古車が非常に多く、
「○○商事」「諫早市」「うるるとさらら(と「ぴちょんくん」のイラスト)」などの日本語のロゴや、
浜崎あゆみのステッカーが貼ってあるままの車などがそこかしこに走っていました。
ガイドさん曰く「日本車に乗っているということがステータスなのでわざと消さない」とのことでした。
日本ブランドさすがですね!!

逆に、はっきりとは理由がわからなかったのですが、
確か規制されているとかで自転車はほぼ見なかったです。
また、通りには野良犬の数が尋常じゃなくカルチャーショックを受けました。

ホテルの窓から

ホテルの窓から

オシャレなレストラン

オシャレなレストラン

東南アジアらしい海老カレー

東南アジアらしい海老カレー

ダイナミックなハンバーガー

ダイナミックなハンバーガー

本格的なパスタも

本格的なパスタも

日本語ロゴの中古車

日本語ロゴの中古車

通りの雰囲気と立ち並ぶ屋台

通りの雰囲気と立ち並ぶ屋台

アウンサン・マーケット

アウンサン・マーケット

 

IT業界・職場事情

IT業界で働いている人は大抵がコンピュータ系の大学を卒業した人です。
ただ、学ぶ環境は日本とは大分違っていて、
1人1台コンピュータが揃っていなかったりするので
紙にプログラムを書いて学んでいる場合も多いそうです。(!)
そのため、大卒で即戦力ということも難しく、
卒業後、設備の整った専門学校に通い直す人が多いということです。
あるいは企業が併設しているスクール(こちらも自費)に通い、
優秀な人はそのまま採用、という方式を採っている企業もあるそうです。

国内にIT需要が少ないのと外資の流入により、
専門学校に通っている若い人は同時に日本語学校などの語学系専門学校にも通っています。
ここでもやはり日本語は大変人気があるそうです。

視察させていただいた日本企業の現地法人では、
働いている人の大半は若い女性でした。
男性で大学を出た優秀な人は国外に出て働く人が多いそうです。
出稼ぎ先としてはシンガポール・日本・中国などが多いようです。
※弊社でもミャンマー人のデザイナーが加わりましたしね!

視察させていただいた企業では、
どこも駐在員さんの指導の下、若い女性が肩を寄せ合って熱心にPCに向かっており、
職場というよりは学校のような雰囲気を受けました。

主な作業の流れとしては、
日本での案件を資料送付やSkype、Chatworkなどを使って共有して
ミャンマーで開発するというところが多かったです。
コミュニケーションは日本語で取っており、
現地側では日本人の駐在員さんか日本語の上手な人が内容を聞き取って
みんなに共有するというかたちです。
個々人もみんな日本語の学習意欲は高く、
簡単な指示ならそのまま日本語で日本から直接受けたり、
終業後に日本語の学習会を開いているようなところもありました。
中にはミャンマー人で日本でしばらく経験を積んで現地の責任者になっているという、
現地では給与面ともにいわゆるエリート的な人がいたのも印象的でした。

就業時間は8:00~17:00(日本時間10:30~19:30)くらいが一般的なところで、
残業は基本しないことが多いようです。
※若い女性が多いため、「うちの娘がまだ帰って来ないんだけど。。」といった連絡が来ることがあるとか。

訪問した日本企業の雰囲気

訪問した日本企業の雰囲気

専門学校で熱心に学ぶ学生

専門学校で熱心に学ぶ学生

日本語学校の様子

日本語学校の様子

 

通信・電気事情

ヤンゴンのダウンタウンは優先的に電力が行くようになっていますが、
まだまだ停電がありUPSや自家発電機は必須なようでした。
通信インフラは極めて脆弱で昼間のピーク時間帯はなかなかつながりにくくなるとのことなので、
安定した通信環境を整えるには
2Mbps  :約12,500円
4Mbps  :約25,000円
くらいの高い投資が必要になるようです。

モバイル通信については、
カタールのooredoという会社が150円のSIMを売り出して非常によく売れたが
増えすぎてつながらない状態が頻発したとのことで、
街中を歩いていてもスマートフォンを持っている人はかなり見かけました。
Appleは高級品のためAndroid端末が大半で、
日本製品も高価なため、やはりSAMSUNGやHTC、中国メーカーなどの安価な端末が人気でした。
通信については10月くらいからノルウェーのTelenorという会社も参入、
追ってミャンマー国営&KDDI&住友商事の合弁会社も参入準備中とのことですので、
通信インフラについては今後どんどん改善されていくのではないかと思います。

お人柄

ミャンマー人のお人柄ですが、
やはり最近まで軍事政権だったという歴史と密接に関わっているようで、
・目上の人には逆らわない。
・凶悪な犯罪はほぼない。(軍事政権時代は捕まったらシャレにならないということから社会規範はとても高いようです)
・ボッタクリのようなものもない。
・民主化された解放感からか勉強熱心な人が多い。
・国の発展を願ってみんなが頑張ってる感じ。
というように、「真面目・勤勉」という日本人ととても親和性が高いお国柄を持っているようです。
そして何と言っても親日国なので、日本人のパートナーとして付き合っていくにはとてもよい国だと感じました!

逆に、ネガティブなイメージとしては、強いていえば、
・言われたことにきっちり従うのは得意だが、自分から提案するのはちょっと苦手。
(ミャンマー人がというより働き手の大半が若い女性だからというのもあるかも知れません)
・視野は長期的でなく極めて短期的。
・感謝はあっても義理はない。
といった傾向があるそうです。
まぁ、これはどこの国であっても働いていくうちに身に付けていくようなことでもあるので、
長く一緒に働いていけば特に問題はないのではないかと思っています。

また、関係ないですが、
男性は一生のうちに必ず一度は出家する習慣があるそうで、
街にも袈裟を着たお坊さんがたくさんいました。

感想

上にも書きましたが、
通信インフラなど環境は今後どんどん改善されていくことを期待して、
真面目・勤勉」という日本人と根っこの部分で極めて親和性の高い国であることを実感しました!
今後、ミャンマー開発拠点を無事立ち上げて、
ミャンマーの人たちとお互いに高めあいながら仕事ができたらとても素敵なことだなと思っています!

ヤンゴン最大のランドマーク「シュウェダゴン・パゴダ」

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国民の大半は敬虔な仏教徒

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ミャンマーのありがたい仏像は電飾がすごいです(笑)

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[オマケ]ミャンマー語講座

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藤野 隼吾
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