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#31 DXシステム開発体制のベストソリューションは「アジャイル×オフショア」

オフショア拠点

DXシステムにおけるUIを設計するプロセスとしては、カードソーティング、ワイヤーフレーム、ペーパープロトタイピングなど様々なものがあります。ただ、いくらこういった手法で念入りに準備をしても、出来上がったものをいざユーザーが使ってみると、諸々改善点は出てくるものです。多くの場合、開発する人と利用する人は別なので、それも当然であり、避けられるものではないと思います。

とはいえあらかじめ改修サイクルを想定して開発体制を組んでおけば問題はありません。そのソリューションの一つとなるのが「アジャイル×オフショア」体制です。ここからはなぜDXシステム開発において「アジャイル×オフショア」が有効なのかご説明します。

アジャイル開発というのは、機能単位の小さなサイクルで、計画から設計・開発・テストまでの工程を繰り返すことにより開発を進める方法です。また、もともと一般的にシステム開発の手法として用いられていた「ウォーターフォール開発」とは、システムに搭載する機能や細かな仕様をすべて決め、1つひとつの工程をしっかりと完了させながら行う方法です。ウォーターフォールでは工程が完全に決まっているので後戻りすることはありませんが、アジャイル開発では開発と後戻りのサイクルを繰り返します。ここがアジャイル開発とウォーターフォール開発の大きな違いと言えます。

アジャイル開発では、まず一回作ってみよう、ダメな部分を直そう、というサイクルを何回転も繰り返します。DXシステム開発の例でも、一回ざっくりと作ったものでテスト運用し、使いにくい部分などを洗い出して改修するという工程を繰り返します。冒頭にあげたようなUI設計手法でもカバーできない部分をこのサイクルで改善し続けることで、質の高い UI を作り上げることが可能となります。

アジャイル開発

ただし、アジャイル開発で絶対に欠かせないのが「スピード」です。改善を繰り返すアジャイル開発では、当然一回のサイクルが短期間で終わった方が有利となります。そこで活きてくるのがオフショア開発体制。オフショアの低コストを活かせば、国内よりも多くのリソースを割くことでスピードアップが可能なのです。

とはいえオフショアということで、言語によるコミュニケーションロスを懸念される方もいると思います。確かに複雑な仕様を理解するには、ネイティブなみのコミュニケーションスキルが必要ですし、オフショア拠点にそういった人材を十分な人数で配置しようと思えば、オフショアのコストメリットが薄れてしまう可能性もあります。しかし、これもアジャイルでサイクルを回すことで解決できます。複雑な仕様になる部分は一度で完成させようとせず、サイクルを分け、段階を経て完成させる工程を設けることにより、コミュニケーションロスを抑えることが可能なのです。これもスピードがあればロスにはなりません。

スパイスワークスのDXアプリ「Playth」は、当初から高速アジャイル開発を想定し、2015年からオフショア開発拠点を設けています。

DXシステムはボリュームが大きく、機能も多岐にわたります。もちろん開発前の設計、仕様書作成、UI設計もとても大事なのですが、そのさらに手前にある「開発体制」がしっかりしていなければ、最終的な成果物にも影響してきてしまいます。もし社内でのDX推進がうまく進まないということであれば、システム設計の前に開発体制を見直すことが重要かもしれません。

自社で開発体制を整えるのが難しい場合は、アウトソーシングを活用する方法もあります。お気軽にご相談ください。