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#26 DXシステムで陥りやすい、「誰も使わない万能残念アプリ」現象

万能だけど残念なアプリ

ビジネスニュースで DX(デジタルトランスフォーメーション)の記事を見かけない日が少なくなった昨今、企業内でDX担当を任されるなど、非エンジニアでシステム設計に携わらざるを得なくなったという人も増えています。そこで今回はDXシステムの設計をする際に最も陥りがちな点についてお話します。

アプリケーションの設計といえば、まずは自社のDXシステムにどのような機能を実装すべきか考えるところからスタートすることが多いでしょう。機能について議論検討していると、あんな機能もほしい、他部署からこんな機能が欲しいと言われた・・・と、ついつい欲張って、てんこ盛りの設計をしてしまいがちです。多くの機能を実装したアプリケーションは、何でもできて、一見、万能で便利なように感じられますが、本当にそうでしょうか。

UIという観点から見てみるとその誤りが明確にご理解いただけると思います。機能が多いということは、それだけボタンが多くなります。ボタンが多いと、どこを押したらいいのか選択肢が増える分、迷う時間が増えます。ユーザーインターフェイスの理解度は、機能やボタンの数に反比例して下がってしまうのです。その結果、何でもできるけど誰も使わないアプリケーションが出来上がる・・・という残念なことになってしまいます。

機能よりも課題解決を重視

大切なのは、欲しい機能をリストアップして組み立てるのではなく、そのアプリケーションを使ってどんなビジネスの課題を解決したいかを明確にすることです。そして、課題を解決するために最低限の機能に絞り込むことが、最大の効果を生むことにつながります。

通常、システムの設計はシステムエンジニア、UI / UX 設計はアーキテクトと、どうしても作業が分断されがちですが、よいDXアプリケーションを開発するにはテクノロジーと UI/UX双方に対する理解があり、ビジネス課題の解決という経営視点を持った人材がプロジェクトを主導することが求められます。

DX人材の育成や採用というと、ハードルが高いように思われがちですが、アウトソーシングという解決策もあります。スパイスワークスでは20年にわたる開発実績で得たノウハウを活かし、DX初心者の皆さまにも分かりやすくアドバイスいたします。お気軽にご相談ください。