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「マインドフルネスでワークスタイル改革」 荻野淳也さまInterview 後編

こんにちは。スパイスワークスの近藤です。
今回は荻野淳也さまInterviewの後編をお送りいたします!
※前編はこちら「マインドフルネスでワークスタイル改革」 荻野淳也さまInterview 前編
心身の健康や能力アップなど多くの恩恵が注目され、医療・心理はもちろん、現在は人材育成・組織開発の基盤づくりとして取り入れられているマインドフルネス。今回は、マインドフルネスに基づいた人材育成、リーダー育成を行なっている荻野淳也さんへのインタビュー後半をお届けします。マインドフルネスを継続する秘訣、どのような場面で活かされるのかなど、日々の生活の中で実践できる具体的な例などについてお話を伺いました。

マインドフルネスを継続するためにはどうするべきですか?

無理に静かなところを探して椅子に座って、タイマーをセットして目を閉じて瞑想する…という必要はありません。仕事をしている最中も、自分のマインドフルネスの領域に戻ろうとしたり、呼吸に意識を向けたりすることはできます。初めのうちは30秒、1分から始めてみるといいと思います。私自身、マインドフルネスの状態で仕事をするのと、心が乱れている状態で仕事をするのでは、明らかに生産性が違うという自覚があるので、常にマインドフルネスの状態に戻るように気を付けています。

30秒と言いましたが、たった一呼吸の間でも戻れるはずなんですよ。一呼吸することでマインドフルネスを保つ、という意識から始めればハードルも低くなりますし、続けやすいと思います。

荻野さんが今までで一番、マインドフルネスの鍛錬をしていて良かったと思った瞬間はありますか?

例えば、子育てのときなどですね。子供が眠る前などは癇癪を起して、「ヤダヤダ」が大変なわけです。そのときに親もイライラしてしまうと逆効果。お互いに負のスパイラルに入ってしまいます。そういうときに一呼吸をして、マインドフルネスに戻すと、感情的にならずに対処ができたり、色々な選択肢を考えられるようになりました。セミナーの受講者の中にも、離婚するとき、身内の方を亡くされたときなど、人生のどん底やターニングポイントのときに、マインドフルネスに救われ、大切さを実感されている方が多いように思います。マインドフルネスは、仕事と私生活の両面に生きてくるものなんですね。

どんな人にマインドフルネスを鍛錬してほしいですか?

「自分には必要ない」と思っている人ほど挑戦してみてほしいです。というのも、マインドフルネスの定義の中に、“ノンジャッジメンタリー”というものがあるのですが、これはつまり、偏った判断をしないということです。でも、「物事って考えて判断しなければ前に進まない」と思う人も多いでしょう。かくいう私も10年前であれば、同じように捉えていたと思います。思考で処理できないものは、認めないという、自分の思考のフレームワークに捉われている人、五感が開いていない人ほどマインドフルネスを取り入れると、相当なブレークスルーになると思いますね。

とはいえ、このような人だけでなく、全ての人にマインドフルネスは必要なものです。現代はみな、自分らしさを求めて生きていますよね。なのに、ファッション雑誌とか有名人がいいと言っているものについ流されてしまう。だから、そういった世の中のフレームワークからちゃんと外れて、自分の声に耳を傾けること自体が、とても大事なんじゃないかなと思います。

マインドフルネスをベースに用いることで、企業が抱える課題が解決したという事例はありますか?

例えば、社内の雰囲気がギスギスしていて、コミュニケーションや連携が上手く取れないというケースがありました。それは一人ひとりが殻をまとっていたり、「この人に話してもしょうがない」というようなお互いの勝手な決めつけが原因だったりするんですね。そういったものを一旦取り除いて、フラットにしていく作業が、マインドフルネスであり自己認識力につながっていきます。その後は、ノンジャッジメンタリーを意識したチームビルディングが必要です。

他にも、事業部長がとても怒りっぽい人で、彼の考えが変わることで組織全体が変わり、売上が上がるという結果に結びついた事例もあります。リーダーがブレークスルーできていないのは、過去の成功体験に捉われているから。外部環境は日に日に変化しているのに、「これまでこのやり方で成功してきたんだ」というスタイルを貫けば貫くほど、結果が出ない時代になっています。チームビルディングも、社内の活性化も、新商品開発も、全て一旦今までの成果をフラットにしてから始めるといいですよね。

マインドフルネスは組織改革の万能薬ではないけれど、一人ひとりの心の在り方が変わることで、結果としてチームや組織が変わってくると思っています。今後も色々な課題解決の手法の一つとして、マインドフルネスをベースにしたソリューションは今後も増えていくのではないかと思っていますね。

荻野様ありがとうございました!
スパイスワークスでも、毎週の全体会議で取り入れていたり、時間とメンバーを決めて取り入れています。
皆さんのワークスタイルの中にもぜひ取り入れていただいて、
業務効率向上や心身の健康に繋げてみてください!