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仕事か、子育てか–とあるママ社員の妊娠・出産・育児を訪ねて–

こんにちは、スパイスワークスの諸星です。
昨年8月、弊社デザイナーの田島に第一子が誕生しました。
田島は昨年2月から在宅勤務をスタートし
自宅から弊社事務所のスタッフとやりとりを進めつつ働いてきました。
今回は出産を控えた当時の心境と
実際にお子さんを産んでからの近況を本人インタビューにてレポートしつつ
仕事と子育ての両立のあり方について考えていきましょう。

(2015.6.16)

さて、インタビューのため
実際に産休中の田島本人の家におじゃますることに。
自宅は埼玉県のとあるベッドタウン、ということで。
埼京線に揺られ、いざ訪問・・・

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諸星(以下、諸):男の子、女の子どちらですか?
田島(以下、田):男の子です。
名前は3つくらい候補がありますが、また変わるかも・・・

在宅勤務になって(2015年2月~)、最初の2ヶ月くらいは体調が悪くて、ずっと引きこもりでした。
その結果、体重がかなり増えてしまって
4月以降、気分転換も兼ねて朝晩の散歩を始めました。
旦那さんの出社時と帰宅時の送り迎えや、最寄りの隣の駅(徒歩40分程度)まで歩いたりしました。
今は暑いのであまり歩けてません。また体重が増えてしまいました。

諸:普段の在宅勤務、お昼はどうされてますか?

田:基本は家で食べますが、気分転換にコンビニやお弁当屋さんに行くこともあります。
好き嫌いが多いんですよね・・
パプリカ、マヨネーズ、ブロッコリー、カリフラワー、漬物など苦手なものが多いです。
好きなものはいちごとトマトです。

諸:確かに・・・在宅勤務を始められた時、スタッフがお土産に”いちご”を持ってきたと聞いて、いたく反応していましたね^^;

ちょっと気が早い質問かもしれませんが、お子さんにはどんな子に育ってほしいですか?

田:とにかく元気で、健康であればどんな子でも!
友達が多いといいですね。

諸:なるほど・・・
さて、現在のお仕事についてもお聞きします。
在宅勤務にした一番の理由は?

田:結婚したということもあり、旦那さんとの時間を大切にしたかったんです。
家庭が最優先だな、と。
ただ、家庭もまだうまく回せていないのに仕事までこなせるのか?と悩んでしまい、それがちょっとストレスになっていたんです。
それで、最初は(通常の勤務時間10時~19時を)9時~18時に変更してもらいました。
その結果、旦那さんの勤務時間や生活リズムに合わせられるようになり、家事に充てられる時間が増えました。
幸い、体調への負担も少なくて済みました。
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通常勤務の頃、最初は”妊娠したけど、今後どうしよう?”という悩みがありました。
仕事できるのかな?と
体力的、気持ち的にもネガティブになっていたのですが
在宅勤務になって、気持ちが楽になりました。
前は9時~18時で
18時に帰らないと、と思いつつ残業してしまっていたのですが
在宅勤務になって、仕事とプライベートの区切りがしっかりつけられるようになりました。

学生の頃は「結婚したら仕事を辞める」と思っていましたが、少し考えが変わったかもしれません。

妊娠が分かった時
(チームリーダーの)熊田さんが(代表の)関根さんに話をして「在宅にしよう」と言ってくれました。
自分はとても恵まれていると思います。
片道45~50分の通勤がないのは身体にも負担がかからず、ありがたいですね。
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(2015.12.10)

さて、お子さんが産まれて、2度目の田島家訪問・・・
前回は梅雨どきの蒸し暑い時期でしたが
今回は冬の寒さの中、電車を乗り継いで最寄駅へ。

赤ちゃんの名前は篤人(あつと)くん。
遅寝遅起きなんだそうです。
足が産まれた時の1.5倍も大きくなり、厚みも増したそうです。

諸:さて、実際にお子さんが産まれて・・・どうですか?

田:予想していた以上に可愛いです。
赤ちゃんにもよるかもしれませんが、夜は意外とちゃんと寝てくれます。

もう、外には出ています。
電車の音にびっくりしたり・・・のびのび育ってます。

諸:お名前についてお聞かせください。

田:篤人(あつと)です。3~4個候補があって
旦那さんと相談して、産まれてから決めたんですが・・・
夜中、授乳してる時に漢字が浮かびました。

諸:1日のだいたいのスケジュールというか、日課は決まっていますか?

田:授乳は2~3時間に1回です。
朝、自分が6:30に起きて、旦那さんを送り出して。

夜は17:30~19:30 くらいに寝かせて。
18:30~19:30 くらいに旦那さんが帰ってきて
それからご飯を食べて、お風呂に入れます。
寝るのは22~23時くらいです。

ここ1ヶ月くらい、お風呂の後すごく泣くんですよね。
寒いからかな?眠いからかな?

諸:赤ちゃんは、本当に悲しくて泣く時と、気を引くために泣く「うそ泣き」と、両方あると聞きましたが。

田:うそ泣きすることはありますね~。
「だっこしてよー」みたいな感じで。

私自身が変わったなーと思うことがあって・・・
もともと、地震や目覚ましであまり起きない方だったんですが。
今は、ちょっとした音や泣き声で目覚めますね。
やっぱり息子のことを第一に考えるようになって。

スパイスに行った時、やっぱり子どもに慣れているパパ社員が多くて、歓迎してくれたのがうれしかったですね。
出産して初めて、世の中のママさんの事情が分かりました。
今は親にすごく感謝しています。

父が、産まれた日に産院に来てくれたんですが。
実際に会ったら「すごく可愛い」と言ってくれました。
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諸:では最後に、ちょっとこちらとしても聞きづらいというか、気が早い質問ではあるんですが
今後、お仕事に復帰されるとしたら、どんな働き方・子育ての仕方が理想ですか?

田:うーん、やはり家庭が一番ですね。そこは変えないつもりです。
スパイスの皆さんはみんな優しいです。
在宅でできるのはものすごいメリットですね。

仕事に比重がかかり過ぎて、子育ておろそかになってしまうのは良くないと思います。
復帰の条件を相談する時に「フルタイムではなくて、パートでお願いしたい」という意向を伝えたのですが
関根さんは「今の時点で復帰の条件を決めなくていいよ」と言ってくれました。
だから、出来る限りがんばらなくちゃと。
スパイスでは会社始まって以来、初めて産休育休をとるということもあって、いろいろ相談させてもらえて本当に感謝してます。

復帰してうまくやっていけるかどうか、というのは・・・
やっぱり自分次第なんじゃないですかね。

諸:そういえば、私の友人が・・・
自分が子育てに奮闘しているのに
旦那さんの方は変わりなく日常生活を送っている、ということに怒って、実家に帰ってしまった、という話を聞きましたが・・・(苦笑)

田:分かります。自分の時間が持てないし。
自分以外の存在は一分一秒たりとも目が離せないから、それが重荷に感じてしまうことはあると思います。
奥さんにとっては、何でもない日常(と、そういう日常を送る夫)がうらやましい、と感じて
不機嫌になってしまい、夫婦不仲の原因になっちゃうみたいですね。

うちの場合は、息子に泣かれた時に交代でだっこするなどして
役割分担しています。

お風呂に入れる時は2人いると負担が少ないです。
先に、どちらかが息子をお風呂に入れて
どちらかが待機して、身体を拭いてあげる、というように。

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仕事か、子育てか。
現代を生きるママやパパや、その周りの人々にとって、避けて通れない課題。
仕事はある程度先の予測が可能ですし、比較的簡単に他者に委ねられるといえますが
子どもは生き物。
予想外の病気や事故は珍しくないでしょう。

2度のインタビューを経て、出産前、出産後の田島の気持ちに
少し変化があったのかな、と感じました。
出産前は「子育てもしつつ、仕事も工夫してこなす・・・」という考えだったのが
出産後は、やはり目の前の大切な小さいいのちを守り、育てることに専念しよう、という静かな決意が感じられました。

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もちろん、個人・家庭の事情は人それぞれで
決まった答えがあるわけではありません。
田島本人の気持ちも、子どもの成長とともに変わっていくかもしれません。

赤ちゃんや小さな子どもは、街で見かけるとそれはそれは可愛いものですが
その舞台裏では、ママやパパの、日々の涙ぐましい奮闘がある、ということを
少し、想像してみるのもいいかもしれませんね。

普段、仕事をされていて育児にはあまり縁のないかたが
赤ちゃんや子育てに触れる機会を通じて
少し、育児の楽しさ・大変さを理解できる。
今後、そんな場が増えていくと
仕事をする人にとっても、子育てをする人にとっても
より嬉しく、快適な世の中になっていくのではないでしょうか。

一般的に赤ちゃんの成長がもっとも著しいのが、産まれてから1歳になるまで、と言われています。
慌ただしくも貴重な日々を、田島と息子の篤人くんが
大切に健やかに過ごせるよう、願うばかり—。
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