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【100件調査!】大学研究室ホームページの人気コンテンツ 番外編

大学研究室ホームページ人気コンテンツランキング番外編
スパイスワークスでは、大学研究室・ゼミ特化型ホームページ制作サービス「ラボゼミCMS」を運営しています。

前回は、大学研究室のホームページを作成したい、リニューアルしたいという方のために、大学研究室ホームページの人気コンテンツ トップ10をご紹介しました。

今回はトップ10には漏れたものの、研究室によっては重要となる11位以下のコンテンツを見てみましょう。

【 目次 】

  1. はじめに・番外編をご紹介する経緯
  2. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 11位:概要
  3. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 11位:PHOTOギャラリー
  4. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 13位:装置 / 設備 / 実験室
  5. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 14位:卒業後の進路
  6. 大大学研究室ホームページ人気コンテンツ 15位:イベント
  7. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 16位:学生・研究者募集
  8. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 17位:問合せフォーム
  9. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 18位:補助金 / 基金 / 外部資金
  10. 10.大学研究室ホームページ人気コンテンツ 18位:FAQ
  11. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 20位:卒論・修士・博士論文
  12. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 21位:挨拶
  13. 大学研究室ホームページ人気コンテンツ 22位:サイトマップ
  14. まとめ

 

 

はじめに・番外編をご紹介する経緯

前回ご紹介した、大学研究室で掲載されている人気コンテンツトップ10は、以下のような順位でした。

【大学研究室ホームページ 人気コンテンツランキング トップ10】
1位: 研究内容 (97%)
2位: メンバー紹介 (89%)
3位: News (82%)
4位: 研究業績 (67%)
5位: アクセス (61%)
6位: 出版物・論文 (56%)
7位: リンク / 関連サイト (50%)
8位: BLOG(ブログ) (42%)
9位: 教育・講義・演習 (34%)
10位: 入学希望者へ (32%)

必要なコンテンツの種類や数は、研究室によってさまざまです。
上記10点の中で事足りる研究室もあれば、それ以外に、その研究室独自に必要なコンテンツもあるでしょう。

トップ10だけでは一般的なコンテンツしかご紹介できないということで、今回の番外編としての記事を用意しました。

今回ご紹介する11位以下の番外編については、大学研究室ホームページでの採用率は30%以下のものとなりますが、研究室によっては、なくてはならないコンテンツもあるでしょう。

調査方法については前回の記事をご参照ください
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 11位:概要

「概要」と「PHOTOギャラリー」が同率で11位でしたが、まずは「概要」についてです。

100件のうち、30%の研究室が「概要」のコンテンツを採用しています。

内容としては、1位の「研究内容」に入る前の「研究の概要」「導入部分」といった位置づけが多いようです。研究室のトップページにこの「概要」を設置し、興味を持った人が「研究内容」のページでより詳しい情報を閲覧できるようになっています。

いきなり専門的な用語を並べるのではなく、まずは分かりやすく概要を説明して興味を持ってもらい、さらに詳しく知りたい人が具体的な研究内容を閲覧できるように、一階層下の「研究内容」ページなどに誘導するといった段階的な見せ方は、WEBサイトで効果的に利用される手法です。

また他のコンテンツにも共通して言えることですが、画像を交えて説明している方が、閲覧者の興味を引きやすいでしょう。

そして無機質な文章ばかりよりも、「見学は随時受け付けています」のように、先生の人間性がにじみ出るような一言があったり、現役研究生や卒業生の声が掲載されていたりすると、研究室に興味のある学生さんは親近感が湧くでしょう。

これから〇〇について学びたい人へ」のように、未経験・初心者によりそったコンテンツを用意しているケースもありましたが、距離感が近く、親身にサポートしてくれる印象を受けました。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 11位:PHOTOギャラリー

「概要」と並んで11位になった「PHOTOギャラリー」は、30%の研究室が採用しています。

「PHOTOギャラリー」だけでなく「アルバム」などのコンテンツ名も多く使われていました。

フォトギャラリーやアルバムは、特に学生さんにとって、研究室の雰囲気を知るといった意味ではとても情報量が多いコンテンツといえます。

研究室ホームページを調査してみると、何となく桜の花をバックにした、研究室入室時の集合写真を載せているところが多いのが微笑ましいですね。

このように、研究・卒論発表の様子だけでなく、忘年会や合宿など、親睦を深めるイベントの写真が掲載されていることも多いようで、研究室それぞれのアットホームな雰囲気が出ています。

学生さんからすると、研究内容だけでなく研究室内のメンバーの関係性や雰囲気も分かるので、安心材料となりますね。

前の章でも少し触れましたが、文字情報ばかりだと、研究室の雰囲気や空気感を認知するには、情報量不足となってしまいます。「アットホームな雰囲気の研究室です」といった文章よりも、一枚の写真の方が、学生さんへの印象がより強く残るでしょう。

もちろん、PHOTOギャラリーのページを用意せず、8位の「ブログ」に研究室のイベントの様子などを掲載することもできます。

ブログ形式ですと、写真にキャプションや日付を簡単に追加できるので、閲覧者にとっても分かりやすいですし、研究室側も「あれ?この写真はいつどこで撮ったんだっけ?」とならずに、記録として残るので便利です。

最近はPHOTOギャラリーのかわりに Instagram を活用している研究室も増えているようです。今回の調査では100件中5件の研究室が Instagram を活用していましたが、学生の Instagram 利用状況を考えると、今後は Instagram の活用が増えると思われます。

集合写真もいいですが、学生さんの自然な表情が写っている写真が掲載されていると、研究室に興味のある学生さんにとっては、より「素」の研究室の雰囲気を味わえます。カメラ目線の写真だけでなく、日頃から機会があるごとに、素の研究室の姿を撮影することを心掛けていただくとよいと思います。

実はPHOTOギャラリーや研究室ブログは、学生さんにとって1位の「研究内容」に次ぐ、重要なコンテンツかもしれません。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 13位:装置 / 設備 / 実験室

13位は「装置 / 設備 / 実験室」25%の研究室で「装置 / 設備 / 実験室」コンテンツが採用されています。

25%の採用率とはいえ、特殊な設備や装置を必要とする研究室には必須のコンテンツです。

使用する機器のメーカーや型番まで載せていたり、中にはそれらの安全性に配慮している点をアピールしていたりするところもありました。

研究に関係する機器だけでなく、例えばコーヒーマシンや備品を紹介したり、「土足禁止」など研究室の環境を紹介しているケースもあります。

高額な装置を利用した研究を必要とする学生さんにとっては、その装置が研究室にあるかないかが入学判断に影響することもありますので、装置や設備については、画像と文字で詳しく説明したいところです。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 14位:卒業後の進路

14位は「卒業後の進路」20%の研究室で「卒業後の進路」が採用されています。

就職先企業や進学先の大学、中には研究生の出身大学が掲載されているところもありました。

就職先をクリックすると該当の企業サイトのWebサイトへ移動できるケースや、企業名から該当の卒業生のコメントを閲覧できるというケースもありました。

その後の進路も含めて、研究室への配属を検討している学生さんにとっては重要な内容ですね。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 15位:イベント

15位は「イベント」19%の研究室が「イベント」を採用しています。

今回の調査では、学会などの外部イベントではなく、「研究室内でのイベント」を掲載したコンテンツを算出しています。(学会などのイベントの紹介は4位の「研究業績」として算出しました。)

掲載内容は合宿、学生の教育機関訪問、フィールドワーク、研究会、誕生会、新入生歓迎コンパ、ソフトボール大会など、PHOTOギャラリーブログと似たような活用をしているところも多いようです。

年間の大まかなイベントスケジュールが記載されているケースもありました。

研究者にとってはネットワークも大切な武器ですので、研究室の楽しさという観点だけでなく、学生時代にネットワークを構築するという意味でも、イベントは重要な要素になるかもしれません。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 16位:学生・研究者募集

16位は「学生・研究者募集」。14%の研究室で「学生・研究者募集」が採用されています。

メールアドレスだけ掲載して「こちらにご連絡ください」というサイトもありましたが、できればもう少し丁寧にしたいところです。

選考の流れ、選考スケジュールなどの記載をしておくと親切だと思います。

また、できればエントリーフォームがあると、応募のハードルが下がります。

中には数年前の情報がそのまま掲載されているサイトもありました。

人材募集や採用に関する情報ページを用意する場合は、年度ごとの募集スケジュールなどを考慮し、古い情報が残らないよう、定期的に更新することをおすすめします。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 17位:問合せフォーム

17位は「問合せフォーム」13%の研究室が「問合せフォーム」を採用しています。

上に挙げた「学生・研究者募集」ページもそうですが、メールアドレスのみを記載するより、エントリーフォーム形式で必要項目を絞った方が、問い合わせ側の負担が軽減され、コンタクトがしやすくなるでしょう。

今はGoogleフォームなど便利なツールもありますので、手軽に入力フォームを用意できます。

学生さんだけでなく、メディアとの関わり、企業や行政とのコラボレーションのきっかけを作るにも、問い合わせフォームは効果的なツールといえます。

なお、最近はAIによる問合せフォームからの攻撃もあり、何も対策をしないと、ロボットにより短期間で数多くの不要な問合せが来てしまうことがあります。

reCAPTCHA を利用するなど、ボットからサイトを防御するセキュリティ対策も重要です。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 18位:補助金 / 基金 / 外部資金

18位は「補助金 / 基金 / 外部資金」9%の研究室が「補助金 / 基金 / 外部資金」を採用しています。

補助金や基金を使ったプロジェクトの実績ページです。

助成を受けた団体へのリンクを貼っているところもありました。

科学研究費などの補助金を積極的に活用している場合は、研究実績としての訴求の一つとなるでしょう。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 18位:FAQ

「補助金 / 基金 / 外部資金」と並ぶ18位は「FAQ」9%の研究室が「FAQ」を採用しています。

1割に満たない採用率ではありますが、入学希望の学生さんにはとても助かる情報だと思います。

FAQのページで、よくある質問とその回答を確認できると、興味・関心から応募へのハードルがぐっと下がるはずです。

また研究室側も、毎回同じ質問に答える手間が省けるでしょう。

たとえば「入学希望者へ」のページに、どのような学生さんに来てほしいのか、社会人も受け入れているのか、受験したい場合どのような準備が必要なのかなど、問い合わせの多い内容が掲載されていると便利です。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 20位:卒論・修士・博士論文

20位は「卒論・修士・博士論文」8%の研究室が「卒論・修士・博士論文」を採用しています。

論文に関しては、タイトルのみ掲載しているところが多いようです。

中には大学のリポジトリページからダウンロードできるようになっているケースもありました。

卒論発表の様子がブログで写真付きで紹介されていたりすると、「こういう場所で発表するんだな」と具体的なイメージが湧きやすいですね。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 21位:挨拶

21位は「挨拶」8%の研究室が「挨拶」を採用しています。

研究室にもよりますが、先生の自己紹介や、学生さん向けのメッセージページとして使われていることが多いようです。

例えば、研究内容が先生ならではの語り口で語られていると、何となく親しみやすさが感じられますね。

挨拶ページという観点から、研究室メンバーの集合写真や、メンバーからの一言を載せてもいいかもしれません。
 

 

大学研究室ホームページ人気コンテンツ 22位:サイトマップ

22位は「サイトマップ」5%の研究室がこのコンテンツを採用しています。

今回の調査ではホームページ内にサイトマップのページが設置されているものを算出していますが、サイトマップにはページとして設置するのではなく、 Google の検索データベースに登録されるためにアップロードするものもあります。

大学研究室のSEO対策として重要なので、あえて22位のサイトマップまで紹介させていただくことにしました。

せっかく作成した研究室のホームページですし、 Google の検索エンジンに登録されるよう、是非 Google に「サイトマップ」を登録しましょう
サイトマップの登録方法は Google 検索セントラルからご覧いただけます。

> サイトマップの作成と送信(Google 検索セントラル)
 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

前回の「【100件調査!】大学研究室ホームページの人気コンテンツランキング トップ10」では多くの研究室で採用されている一般的なコンテンツを紹介しましたが、今回の番外編では、採用率10%以下のレアなコンテンツまで網羅してご紹介することができました。

【大学研究室ホームページ 人気コンテンツランキング 番外編】
11位: 概要 (30%)
11位: PHOTOギャラリー (30)
13位: 装置 / 設備 / 実験室 (25%)
14位: 卒業後の進路 (20%)
15位: イベント (19%)
16位: 学生・研究者募集 (14%)
17位: 問合せフォーム (13%)
18位: 補助金 / 基金 / 外部資金 (9%)
18位: FAQ (9%)
20位: 卒論・修士・博士論文 (8%)
21位: 挨拶 (6%)
22位: サイトマップ (5%)

一口に大学研究室と言っても、その研究内容は多種多様であると同時に、研究室の文化も同じものはありません。

大切なのはそれぞれの研究室の研究内容や雰囲気など、特徴を訴求できるコンテンツを選び、訴求したいターゲットを明確にしてコンテンツを作成することです。

一度にホームページを完成形までもっていこうとすると、なかなかスタートできないケースもあります。まずは優先順位の高いコンテンツから作成し、後から必要なコンテンツを追加していくかたちでも全く問題ありません。

大学研究室ホームページ制作サービス「ラボゼミCMS」は、それぞれの研究室の特徴をヒアリングし、最適なコンテンツとデザインを相談しながらホームページの作成を進行することが可能です。

無料相談やお見積りはこちらからお気軽にご依頼ください。

ここまで大学研究室ホームページ 人気コンテンツ トップ10、番外編とご紹介してきましたが、今回は大学研究室ホームページの SNS 活用の実態についても調査しています。次回は SNS についての調査結果をまとめたいと思います。