アプリをリリースする時のアプローチについて
今回は実際にアプリをリリースする際のアプローチ方法を考えてみます。
まず、自分がアプリをダウンロードするときを考えてみると、
きっかけとしては
①友人知人に薦められた
②サイト、TVなどで紹介されていた
③AppStoreでおすすめやランキング上位にあった
などがあり、実際にAppStore内や他のサイトでレビューを見てダウンロード。
または無料ならとりあえず入れちゃえ!
こんな流れが一般的では無いでしょうか。
①や②のきっかけを持ったとしても
③のランキングやレビューが悪いと躊躇してしまいますし
最終的にはAppStoreでのダウンロードとなるので
AppStoreで見つけ出すことが出来なければ何の意味もありません。
その為には、アプリストア最適化 「 ASO ( App Store Optimization ) 」を行っていくことが重要です。
【アプリに対してのアプローチ】
◆アイコンデザインやアプリ名称を最適化する
AppStoreのランキングでは単純なダウンロード数ももちろんですが
ダウンロード後の削除数、起動回数といったアクティブユーザー数による影響もあります。
自分のHOME画面を見ていても、パッと目に入ってどのアプリか頭の中で
ちゃんとつながるアイコンと「このアイコンって何のアプリだっけ…」と
いまいち印象の薄いアプリがあると思います。
アイコンデザインと名称、そしてそれがアプリの中身と合致していることが重要です。
◆定期的なアップデート
良いアプリであっても、たくさんのアプリの中で埋もれていくこともあります。
ユーザーの意見を拾い上げて定期的にアップデートをすることで
アプリ自体の存在をリマインドさせることも一つの手段です。
※ただ、あまりにもアップデートの多いアプリは逆にイメージダウンにもつながりかねないので
適度で無駄の少ない更新が必要です。
【AppStoreへのアプローチ】
◆カテゴリ選択
カテゴリでの順位は非常に重要です。そのためにも競争率の高いカテゴリだけでは無く
あえて、アプリの違う側面でのカテゴリを選ぶという手段も考えられます。
また、各アプリのレビューを見ていると分かるのですが
ユーザーレビューの質はカテゴリによってかなり文化が違います。
もちろんターゲットユーザーが違うので当たり前ですが、アプリによっては某掲示板のようなノリのまま、非常に低レベルな言葉が飛び交うようなレビューも少なくありません。
そういったユーザー層の違いも含めてカテゴリ選択から慎重に行うことが必要になります。
◆AppStore内検索対策
AppStoreはiOS6になりカテゴリ一覧へのアクセスが非常に遠くなりました。
iOS5時代までは画面下に「カテゴリ」というアイコンが存在していましたが
GUIが変わり、ランキングやおすすめに入ってから左上でカテゴリを選ぶ形に変更されました。
さらに順位で一覧などを見る場合はその先で「全てを見る」を押して初めて表示されます。
このため、検索でアプリを探す行為が今後より増えてくるものと考えられます。
そのためにもASOは非常に大きな意味を持ってきます。
カテゴリの対策同様、競合の多いアプリの場合はどうしても既存の有力アプリが
強くなってしまうため、アプリの違った側面や特徴部分で複数ワード検索への
対策などが必要になってきます。
アプリ自体、既存アプリとは差別化しないと勝てませんので、差別化するための
明確なコンセプトを持ち、そこを強みとしてカテゴリや検索ワードに活かす事が重要です。
【外部へのアプローチ】
前述の通りアプリも日々増えている関係で
iOS6でのAppStoreのGUIも変更され、AppStoreのランキングだけでのアプローチも厳しくなってきます。
そのためにも①②といった外部からの流入をより強化する必要がでてきます。
通常のSEO同様、外部リンク数などもASOの要素のひとつですので、特に継続して影響力の強いAppBankのようなレビューサイトなどを活用しレビュー依頼をかけていく。
費用をかけた広告や記事ももちろん有効ですので行う事が望ましいですが、
TwitterやFacebookといったソーシャルメディアなど身近なツールで地道に宣伝していくことが
とても重要になってくると考えます。
もちろん、それぞれのアプローチは各アプリ提供者も行っていくものですし
Apple側の検索ロジックやAppStoreの仕様も次々と変化していくもの思われますので
その時、その時に合ったアプローチ方法を見いだしていく必要がありますが、
今回、書かせてもらった内容は、考え方の基本的な部分として大きくは変わらないと思います。