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ミャンマーで事務所を開設するには? 〜その2:事務所開設工事とそのお値段〜

オフィス写真

前回の「ミャンマーで事務所を開設するには? 〜その1:事務所物件探し〜」では弊社がミャンマーの事務所物件を探した際のエピソードを共有させていただきましたが、今回は事務所の内装工事で経験した内容となります。

今回、内装デザインは現地の人に紹介していただいたデザイナーにお願いしました。
彼はシンガポールでデザインをしていた人で、今までの店舗やホテルの施工事例を見てセンス的に共感できたので、お願いすることにしました。

たとえ人の紹介とはいえ、海外で何かをお願いする際は事前の契約が大切です。

必要事項はしっかりと契約を結んでから作業を進めました。

デザイナーとのやりとりは主に日本採用のミャンマー人スタッフ(現マネージャー)に任せました。彼とは求めるデザインの雰囲気が共有できているので、デザイナーと相談しながら臨機応変に最終デザインをまとめてくれました。

日本でオフィスの施工を行う場合には、会議室でパンフレットを見ながらデザインや素材など決めていけば後は基本お任せでも作業を進めてもらえますが、それはあくまでも日本の常識
今回は椅子やデスクはもちろん、壁の素材からサインの作成まで、自分で走り回りました。

 

■サイン
事務所のエントランスに会社のロゴをつけることにしました。
事前にデザイナーさんにロゴデータを渡し、サイン制作会社に同行して制作を依頼することになりました。
ロゴデータは事前に渡していましたのであとは素材感や大きさの共有でOKかと思っていましたが、甘かった。。。
そこで聞かれたのは「ロゴはどのフォントにする?」。。。(汗)

慌ててホテルに戻ってロゴデータを持ってきました。
サインの制作料金は1万円ほどです。

spiceworksサインの写真

 

■エントランス

エントランスでは石のタイルのイメージの表面に木のボードを重ね、ボードの裏に間接照明を入れつつ会社のロゴをつける設計にしました(写真左)。
タイルは空港近くまで行って何件かの店舗(写真右)を回って選びました。

entrance

 

■デスク
フリーアドレスにしたかったのですが、既製品ではなかなかフリーアドレス対応がなかったので、オーダーメイドという手段を選びました。

desk

当初の予定とできあがりがだいぶ違う部分もあったので、出来上がってからいくつか修正を依頼しましたが、快く対応してくれて納得のいくものになりました。
オーダーメイドデスクは、8人ほど座れるもので一点5万円程度のものを3点用意しました。

■施工のコスト

デスクやエントランス、壁面の工事など全体での施工コストは70万円ほどでした。

日本と比べればかなりありがたい価格ですね。

 

■家具探し

〇デスク・チェア

こちらも日本だったら業者さんからオフィス家具のパンフレットを取り寄せてもらい、お気に入りのものを選べばそれで終わりです。
しかしここは日本ではありません。
総合カタログなどは無く、家具を探して色々なところを走り回ります。
今回の家具探しで訪れたメインのショップは主に以下3カ所です。(実際には他にも10カ所ほど回っていますが、最終的に購入にいたったのはこちらの3件です。)

・ユザナプラザ
・エクセルトレジャーホテル
・ダゴンセンター

特にユザナプラザは広い敷地に多くの家具があり、とても重宝しました。

chair

購入した家具は主に以下のようなものでした。
・12人用ロッカー×1(2万円)
・事務棚×1(2万円)
・オフィスチェア×14(1点1万円)
・会議室用チェア×9(1点1万円 )
・ミーティングテーブル×1(1万円 )
・ミーティング椅子、食事用椅子×8(1点5,000円)
・食事用テーブル×1(1万円)
・テレビ台×1(2万円)
・ソファ×1(2万円)
・金庫×1
・宿泊者用セキュリティボックス×1

〇電化製品

電化製品はタムウェイにあるオーシャンを中心に揃えました。

edevice

主に購入した電化製品は以下のような内容です。

・冷蔵庫
・ドライヤー
・テレビ(テレビはスカイネットTVに契約しました)
・冷房

タイムカードは指紋認証にしています(7万円くらい)。

指紋認証タイムカード

家具や電化製品には一部生活用品も入っていますが、弊社の場合は一部屋を宿泊施設として利用できるようにしました。

ちなみにオフィスチェアは14脚購入しましたが、納期直前に希望の色が足りないことが判明。一旦全て違う色のものが届きました。
こちらは後日交換となりました。

届くまでは緊張感を持って待ちましょう(汗)。

 

■まとめと反省

今回はミャンマーでの事務所開設初体験でしたが、つくづく実感したのは「日本でのビジネスよりも、依頼する側がしっかりしていなければプロジェクトはうまく進まない」ということでした。

日本ではなんとなく説明すれば良きように取り計らってもらえますが、なかなかそうもいきません。
かなり事細かく説明し、現場に立ち寄って指示する積極的な姿勢が不可欠です。(ミャンマーに限らないと思いますが)

また、大切なのは何より人脈だということも実感しました。
電話の開通ひとつとっても、外国人の私たちだけだとかなり高い障壁が存在しますが、現地の人に助けてもらうことでなんとかなりました。
当社の場合はしばらく他社様の事務所を間借りしていましたので、その間に現地のメンバーや周囲の人とコミュニケーションをとっていくことで人脈や土地勘がある程度できていました。
とにかく現地の色々な人に協力していただき、とても助けられました。

事務所開設のような大きなプロジェクトとなれば、全てがスムーズに行くことはなく色々な壁にぶち当たります。
当社でもミャンマー人スタッフをはじめその周囲の人たちに本当に助けていただきました。

今回の事務所開設であらためて感じましたが、ミャンマーの人は本当に親切です。
色々と苦労はありましたが、また一つミャンマーを好きになる体験ができました。